2010年07月04日

副作用 まことに痛い口内炎とモーツアルト

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集中治療室の 120時間 目次へ
今日は副作用の口内炎がひどくなってきた。
食べ物を食べたら少し浸みる程度だったが、今日は何もしなくてもピリピリと鋭く痛む。
TS−1 は今まで口内炎は出なかったのだが、副作用の出方は人にもよるし体調や骨髄抑制による免疫力低下などによって千変万化する。
化学療法室の看護師さんと話をしていると、口内炎の痛みでまったく食事ができない人もいるという。
そんな人は流動経口栄養剤 (インシュアリキッド)などで栄養をつないでいる。
私も昨年の手術前に、そのときは分からなかったのだが腫瘍が幽門を塞いで通過障害を起こし、胃酸が逆流して固形物がまったく食べられなくなったときに使用したことがあるが、何んともまずい代物である。

私の場合はインシュアリキッドまではいかないが、一点を突き刺すような鋭い痛みはかなり辛い。
今日は夕方から 7月 25日の市民音楽祭に向けた男声合唱団の追込み練習日だったが、痛くてものが言えないので欠席した。
そこで、家内が美容院に行って居なかったので、少しでも免疫力アップにつながるように一人ゆっくりと身体をリラックスさせてモーツアルトを聞いた。

モーツアルトのピアノ協奏曲第 23番である。
私はこの曲が好きで、特に美しい旋律の第二楽章 嬰ヘ短調がいい。
ピアノは日本のピアニスト清水和音氏、ズデーク・マーツアル指揮、チェコフィルハーモニー管弦楽団。
清水和音氏は 1981 年のロン=ティボー国際コンクールピアノ部門で優勝、繊細な表現と透明な音色、知的な楽曲解釈を特徴とする美音については定評がある
この楽曲はオンキョーミュジックのダウンロードサイトで買ったもので、通常の CD 音質のサウンドにくらべて倍くらいの値段の、俗にいう 2496 (ニーヨンキューロク)の高音質デジタルサウンドである。

2496 高音質デジタルサウンドとは
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音楽コンテンツのクォリティは量子化ビット数とサンプリング周波数とで表現されている。
2496 は、量子化ビット数が 24bit、サンプリング周波数が 96kHz という意味である。
量子化ビット数とは、アナログ信号からデジタル信号への変換 ( AD 変換) の際に、音声信号の大きさを何段階の数値で表現するかを示す値である。
この値が高いほど元の信号に忠実なデータが得られる。
24bit は通常の CD 音質のサウンドに採用されている 16bit の 256 倍の分解能となる。

サンプリング周波数とは、アナログ信号からデジタル信号への変換 ( AD 変換) を1秒間に何回行なうかを表す数値である。
96kHz のサンプリング周波数であれば、普通のサンプリング周波数 44.1kHz のおよそ 2倍の細かさで情報を変換することになる。

CD では人間が聴こえる音の限界と言われている約 20kHz までの信号までしか収録されていないが、 24bit/96kHz であれば CD クオリティを遥かに上回る情報量を持つことができるため、ノイズに埋もれて聴こえなかった音や楽器やボーカルの深い音色を余すことなく再現でき、臨場感あふれるリアルなサウンドを楽しむことができる。
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私は、この曲の第2楽章アンダンテ 嬰ヘ短調が好きである。
6/8拍子のシチリア舞曲のリズムで書かれたアダージョの楽章である。
短調の 『アダージョ』 は沈み込むような 『男の孤独な哀愁』 を漂わせる美しい旋律で、一朝一夕には引き出し得ない渋味を帯びた極上の赤ワインを味わうかのようである。
オーケストラもトランペッとティンパニがなく、木管楽器を中心に音量が抑えられており、ピアノとの対話が悲しみを誘う。
この楽章の中間部、特にクラリネットがユニゾンで奏でるメロディが美しい。
かなり以前,薬師丸ひろ子がこの曲に歌詞をつけて歌っていたことがあるが (「花のささやき」というタイトル),モーツァルトの緩徐楽章の中でも特に気品と悲しみにあふれた印象的な楽章である。
モーツァルト ピアノ協奏曲第 23番 第2楽章アンダンテ 嬰ヘ短調 試聴

4台のコンピュータのうち 1台はパソコンではなくて上位機種の業務用エンジニアリング・ワークステーションである。
高度な 3Dグラフィックスと高音質サウンドの再生用に特化して使っている。
特に 3次元の座標を 2次元の平面座標に置き換える超複雑な計算を 1秒間に 100回以上繰り返しながら動画を画面に表示する 3Dグラフィックスには抜群の威力を発揮する。

3次元物体をある視点 (投影中心) から 2次元画像が描かれる平面 ( 「 「視野面」 または 「投影面」 ) へ映し出すことを 「投影」 という。
このとき投影面上に作成される図を 「透視図 (パース)」 と言い、視線を 「投影線」 または 「投射線」 という。
このようにして 3次元物体を映し出し、2次元画像にする作業を 「投影変換」 という。
この高等数学 「投影変換」 の複雑な計算は 1回の計算でも人間が手動で計算したら何十年もかかる。

したがって CPU は現在世界最速といわれている 「Intel Core i7 4Core (ハイパースレッドテクノロジー)」 を採用し、同時に 8個までの CPU を動作させている。
HTT とは、通常 CPU の負荷率が数 % であることを利用して、空いている部分を他のスレッド (仕事) に割り当てるもので、インテルが Pentium 時代に開発した 「OS に対して CPU が二つあるように見せかける技術」 である。
4Core HTT CPU は 4個の CPU の 2倍、つまり 8個の CPU を同時に動作させるのと同等の機能を持っていることになる。

このマシンは業務用ワークステーションなので、当然 OS は UNIX だが Windows Vista と Linux の Ubunto も入れて、異なる OS を選択起動できるようにマルチブートにしている。

サウンドボードは Creative 社の Sound Blaster X-Fi Xtreme Gamer SB-XFI-XG で非常に繊細で豊かなデジタルサウンドを紡ぎだす。
メインアンプは Onkyo のシンプルだが高性能アンプ A973。

スピーカーシステムは手作りの 5.1チャンネルサラウンド で、狭いリビングだが部屋一杯に 5.1チャンネルサウドが響き渡る。
中央の低音専用のサブウーハーからは腹の底から揺さぶるような重低音が響き渡る。
このシステムは手前味噌だが私の自慢の作である。

このシステムを 42型液晶テレビにつないでホームシアタとしても使っているが、映画番組は映画館で見ているような雰囲気になる。
ただし悲しいかな防音室などない我が家では、あまり音を大きくすると近隣の迷惑になる。
しかし今日は日曜日の昼間だったので、甘えさせていただいて少し音を大きくして聴いていると帰ってきた家内に、ものすごい音が聞こえているよ、と叱られてしまった。

いずれにしても練習は休まざるを得なかったが、完全にリラックスしてモーツアルトが聞けたし、音楽的勘を養うことができた一日だった。


私の生い立ちと死生観〜一年のこよみ
posted by toshi at 23:14| Comment(0) | 日記
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